法人カードでマイルが貯まる。選び方とおすすめカードを紹介
, 法人カード
プライベートと事業のお金を区別するために、法人カードを持ちたいと考えている人もいるでしょう。法人カードの利用でもマイルが貯まりますが、扱いについては注意が必要です。マイルが貯まる法人カードの選び方や注意点、おすすめのカードを解説します。
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サイト管理者の紹介
甲田拓也 (公認会計士税理士甲田拓也事務所 代表) 早稲田大学卒業後、PwCグローバルファームや個人会計事務所を経て現事務所を設立。節税、資金繰り、IPO・マーケ支援を行うプロ会計士として活動。YouTubeでも情報発信中! |
法人カードはマイルを貯めるのに最適
出張で飛行機に搭乗するなら、法人カードで決済するのがおすすめです。法人カードは利用金額が大きくなりやすいため、マイルを貯めるのに適しています。その理由について知っておきましょう。
利用金額が多い
経費や税金の支払いなどを法人カードにまとめることで、利用金額は必然的に多くなります。マイルを貯めるという観点からは、利用金額が多いことは利点といえるでしょう。
また法人カードは社員用に追加カードを発行することも可能です。すべての支払いを法人カードにまとめられれば、従業員のポケットマネーでの支払いを廃止でき、経費管理がしやすくなるでしょう。
決済で付与されるマイルやポイントも一つのカードに集約できるため、どんどん貯まります。
税金の支払いもできてお得
税金の種類によってはカードでの支払いができない場合もありますが、『国税』は法人カードで支払えます。また地方税の中でも、以下の税金は法人カードで支払いが可能です。
・自動車税
・固定資産税
・不動産取得税
そのほかにも支払い可能な税金は存在しますが、自治体によっては支払い対象ではないという場合もあるため、確認してから利用しましょう。
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貯まったマイルの経理処理は?
経理処理を行う際には領収書が必要ですが、マイルの利用時には領収書が発行されません。現在マイルの扱いはグレーですが、今後マイルの利用についてはルールが変わる可能性があるため、注意を払っておく必要があります。
領収書代わりになる明細が必要
マイルを使って航空券の予約を行うと、領収書が発行されません。そのため、マイルの利用に関する経理処理を行うためには、以下の書類が必要です。
・マイレージの利用明細
・領収書欠如申請書
領収書の代わりとして、上記の書類を経理作業に利用します。しかし、経理作業が複雑になってしまう点は否めません。法人カードにおけるマイル利用の経費処理について心配な人は、税理士に相談してルールを決めておくと安心です。
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課税対象か否かは明確ではない
法人化していない個人事業主がマイルを利用する場合は、自由裁量といえます。しかし、マイルやポイントが課税対象なのかは知っておいた方がよいでしょう。課税対象であるのに申告していないと、追徴課税や重加算税の対象となるかもしれません。
では、マイルやポイントは対象にあたるのでしょうか。
雑所得や一時所得として処理すべきだという見解も一部にあるものの、現状では国税庁により課税対象であると明確には示されていません。つまり現時点では統一見解が存在しない状況であり、マイルやポイントはグレーな存在といえます。
今後の動きに要注意
現状では所得としてみなされる機会の少ないマイルやポイントですが、今後所得という扱いに変わる可能性はゼロではありません。
所得としてみなされた場合には、基本的に雑所得や一時所得として扱われることになるでしょう。とはいえ、そこまで過度におそれる必要はありません。
ただし獲得するマイルやポイントが高額になる場合は、税理士に相談するのがよいでしょう。あわせて、今後の動向に注目しておくことをおすすめします。
マイル重視の法人カードの選び方
マイルを重視して法人カードを選ぶ場合、どんな点に注意すればよいのでしょうか。ポイント還元率や、マイルが利用できる仕組みなどを理解することで、適切な法人カード選びが可能となるでしょう。
どのエアラインが対象か
どの航空会社のマイルが貯まるのかは重要なポイントです。
例えば貯まったANAのマイルをJALで使いたい場合、一度他社のポイントに交換し、それをさらにJALマイルに交換する必要が出てきます。手間がかかるうえ、そのままANAで使うよりも実質的な還元率が低くなってしまう可能性が高いでしょう。
法人カードを作成する場合は、自分がよく使う航空会社のマイルが貯まるカードなのかを事前に確認しておくことが重要です。
さらに、航空会社同士の『アライアンス』を意識しておきましょう。世界の航空会社は『スターアライアンス』『スカイチーム』『ワンワールド』などの提携グループ(アライアンス)に属しています。
同じアライアンスであればマイレージプログラムに互換性があるため、異なる航空会社であっても同じ種類のマイルを貯められるのです。国内出張だけでなく海外出張でも効率よくマイルを貯められるため、ぜひチェックしておきましょう。
マイル還元率・交換レートをチェック
マイルを貯めたいと考えてカードを選ぶ際には、マイル還元率にも注目しましょう。同じ金額を支払った場合により多くのマイルを獲得できるカードの方が、当然ながらマイルを貯める上で効率的です。
ただし、カードを使うとマイルが直接貯まる場合と、まずポイントが貯まり、それをマイルに交換する方式のものもあるので、どちらが還元率や交換レートが有利なのか注意深く比較する必要があります。
なかには加盟店で買い物をすると通常よりも多くのマイルが貯まるサービスを提供しているカードもあります。お得な入会キャンペーンなどもチェックしておきたいところです。
その他の比較ポイント
法人カードの選択にあたり、マイル以外にも確認すべき項目はいくつかあります。利用限度額や審査の通りやすさなど、法人用カードを選ぶ際に注目したい項目を解説します。
利用限度額
カードには利用限度額があり、それは法人カードも同様です。事業で利用する金額を想定して、それをまかなえるだけの十分な利用限度額を設定できるカードでなければ意味がありません。
そのためには、毎月の利用額をシミュレーションし、実際にかかる金額より少し余裕があるカードを選択するのがよいでしょう。
一部のカードでは、一時的に利用限度額を引き上げられる仕組みもあるため、柔軟な対応が可能かも確認が必要です。
審査に通りやすいか
法人向けのクレジットカードを作成する際にも、審査を受けなければなりません。基本的な審査内容として、以下のような項目があります。
・事業主の信用情報
・設立経過年数
・財務状況
・固定電話の有無
クレジットカードは信用取引のため、審査にあたっては法人・事業主としての信用がなによりも重視されます。そこで、事業を開始してからどの程度の期間経過しているのかといった点や財務状況について、綿密にチェックされるのです。
ただし最近は、事業開始からの年数が短くてもカードを発行できるカード会社も増えています。
携帯電話の普及にともない、仕事用の固定電話を置かないケースもあるでしょう。しかし、固定電話があることでより信用度が高まり審査に通りやすくなるため、固定電話の設置も検討しましょう。
会計・経費精算システムとの連携
会計システムや経費精算システムと連携できれば、利用明細のデータなどを自動的に取り込め、作業の手間を省けます。従来のような領収書や申請書が不要となり、申請ミスや不正チェックも簡便にできるでしょう。
クラウド会計ソフトの中には、AIによって勘定科目を自動で振り分けてくれる機能が付いているものがあります。こういったソフトと連携しているカードを選べば、経費管理の手間をさらに省略できるでしょう。
そのほかにも、クラウド上で経費を管理できるシステムや300以上のカードに対応している会計・経費精算システムも存在しています。経理作業を効率的に行いたい場合は、自分が使っている会計・経費精算システムと連携できるかもチェックしておきましょう。
マイル以外にもある特典に注目
法人カードで重視するべきポイントはマイルだけではありません。法人カードには、経営をサポートするサービスやビジネスのための優待特典なども用意されています。
経営サポートサービス
法人カードには、マイル以外にも特典があります。特に経営サポートサービスは注目したい項目です。
例えば社員の福利厚生に役立つプログラムや弁護士相談サービスなど、ビジネスにおける利用価値の高いサービスが特典として付帯するカードが存在しています。空港ラウンジの無料利用といったサービスも、出張時に便利に使えるでしょう。
ビジネスに使える優待
ビジネスに利用できる優待があるかどうかも、法人カードを選択する上で大切なポイントでしょう。
例えば優待価格で名門ゴルフ場でプレーできるといったサービス内容や、接待などで飲食店をお得な価格で利用できるといった内容は、便利に使えるサービスといえます。
また、飛行機の座席をエコノミークラスからビジネスクラスにアップグレードできる優待もあります。
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マイルが貯まる・交換できるおすすめの法人カード
マイルを貯められるおすすめの法人カードを三つ紹介します。マイルを直接取得できるものもあれば、貯めたポイントをマイルに移行するものもあり、特徴はさまざまです。法人カードそれぞれの特徴を確認しましょう。
ANA JCB法人カード(ワイドゴールドカード)
このカードの特徴は、フライト利用で通常通りマイルが貯まることに加え、搭乗時にボーナスマイルがもらえる点です。
『ANAマイルプラス対象店舗』で買い物をすると、さらにマイルが貯まります。それだけではなく、入会時と継続時に2000マイルのボーナスマイルをもらえるのも見逃せません。
さらに『Oki Dokiポイント』が1000円につき1ポイント貯まります。貯まったOki Dokiポイントは『ANAマイル移行サービス』を通じて『1ポイント=10ANAマイル』で交換可能です。
ANAを利用する頻度が非常に多い、あるいはANAしか利用しないといった場合には、非常に効率的にマイルを貯められるカードでしょう。
ANA JCB法人カード | 法人カードのお申し込みなら、JCBカード
三井住友ビジネスカード for Owners
『三井住友ビジネスカード for Owners』の特徴はポイント還元率の高さです。コンビニやマクドナルドの利用によって、+2.0%のポイントが還元されます。
マイルが直接貯まるのではなく、『Vポイント』が200円に付き1ポイント貯まる仕組みです。貯めたポイントは一定のレートでANAやブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などのマイルに移行できます。
クラシックカードであれば年会費が1375円(税込)と安価なので、利用しやすい法人カードといえそうです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
このカードでは、通常『永久不滅ポイント』が1000円につき1ポイント貯まります。さらにお得にマイルを貯めたいなら、『SAISON MILE CLUB』への加入がおすすめです。
SAISON MILE CLUBに入ると、1000円ごとに10JALマイル貯まるうえ、永久不滅ポイントが2000円につき1ポイント貯まります。
例えば、ショッピングで年間80万円を使ったとします。すると、通常の8000JALマイルに加えて永久不滅ポイント400ポイントも貯まります。この永久不滅ポイントは『200ポイント=500JALマイル』のレートで交換できるため、さらに1000JALマイルが貯まる計算です。
・8000マイル(通常JALマイル)+1000マイル(永久不滅ポイントからの交換)=9000マイル
貯まったマイルは、何もしなくても自動的にJALのマイルに移行するのも便利でしょう。
まとめ
法人カードでマイルを貯めるのがおすすめの理由や、マイルを重視したカードの選び方、注意点などについて解説しました。法人カードを使うことで、マイルを効率的に貯めたり、ビジネスに有用な特典を利用できたりするようになります。
個人事業主の場合、ビジネスに特化したサービスを個別に申し込むのは費用が掛かるため、難しいと考える人も多いでしょう。しかし、法人カードを持てば、福利厚生サービスや弁護士サービスなどをお得に使えます。
さらに、経理作業や経費精算などが簡便になるといった利点も見逃せません。
法人カードを選ぶ際は、マイルの貯めやすさも重視しましょう。基本は、自分がよく使う航空会社のマイルが貯まるカードを選べばOKです。さらにポイント還元率や、ポイントからマイルへの交換レートもチェックしておくとよいでしょう。
創業・起業に関することを全てサポート
甲田拓也事務所にお任せください
現在、多くのお問い合わせを頂いており、
ご紹介やIPO支援案件などを除き、
一時的に契約の受入れを停止しております。
なお、来年春頃より新規のお客様の受入れの再開をする予定でございます。
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