持続化給付金の申請 よくある不備(※付録【売上台帳】ダウンロードできます)
, コロナ関連
皆様こんにちは。
5月1日に持続化給付金の申請が始まり1か月ほど経過し、かなり多くの申請がされているところですが、申請内容の不備があり受理されないケースも後を絶たない状況です。そんな中5月27日、中小企業庁は、申請におけるよくある不備についてホームページで公表をしましたので、今回はこの内容に沿って、不備のない申請を進めるためにはどうしたらよいか解説させていただきます。
また今回は皆様からご相談の多い「売上台帳」のひな型をご用意しました。いつもと同様、自由にダウンロードしていただける形にしましたのでご活用いただければと思います。
よくある不備
中小企業庁がホームーページで公表した、申請における「よくある不備」は大きく分けて次の4つに大別されます。
①添付書類全般にかかる不備
②確定申告書類等にかかる不備
③売上台帳にかかる不備
④銀行口座にかかる不備
このうち①と④については中小企業庁のページをご参照いただければと思いますが、今回のブログでは②と③について補足して説明いたします。
ご参考URL
中小企業庁:申請における「よくある不備」について
https://www.jizokuka-kyufu.jp/news/20200527.html
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確定申告書類等にかかる不備
確定申告書類等にかかる不備としては以下のようなものが言及されています。
- ①確定申告書の第一表ではなく、消費税の確定申告書が添付されている
- ②該当する年度のものではない古い確定申告書が添付されている
- ③申請画面で入力した売上と、確定申告書に記載されている売上が異なる
- ④法人概況説明書1枚目に売上の記載がない
- ⑤法人概況説明書の2枚目に月別の売上の記載がない
- ⑥収受日付印がない
- ⑦e-taxの受信通知がない
この中で問い合わせの多いものは⑥の収受日付印と⑦のe-taxの受信通知についてです。
収受日付印がない場合どうしたらよい?
確定申告書を紙面で税務署の窓口で提出した場合、申告書の控には必ず収受日付印が押された状態で返してくれます。税務署の窓口で提出する代わりに郵送で提出した場合、控え返送用に切手を貼った返信用の封筒を同封していれば、やはり同様に収受日付印が押された状態の控を返してくれます。
問題は郵送で提出した場合で、返信用の封筒を同封しなかった場合です。この場合には控は返してくれません。つまり収受日付印がないという状態になってしまうのです。かといって今さら収受日付印を押してもらうのは不可能です。ではどうすればよいかというと、税務署で「納税証明書」を受領すればよいのです。納税証明書ですが、税務署の窓口のほかオンラインでも申請可能です。
また税務署でe-Tax申告した場合にも収受日付印は押印されません。ただこの場合には申告書類の上部に「電子申告日時」と「受付番号」が印字されますので、こちらで代用できます。
e-taxの受信通知とは
自宅等でe-Tax申告した場合もやはり収受日付印は押印されません。そして電子申告日時と受付番号も印字はされません。ではどうすればよいかというと、e-taxの受信通知を証拠書類として添付すればよいのです。
ではそのe-taxの受信通知を確認するにはどうすればよいかというと、e-Taxソフトの「メッセージボックス」から受信通知を確認すればよいのです。具体的な方法はe-Tax(国税庁)のホームページに記載がありますので下記のリンクよりご確認ください。
ご参考URL
e-Tax(国税庁):e-Taxソフトで受付結果(受信通知)を確認するにはどうすればいいですか。
https://www.e-tax.nta.go.jp/toiawase/qa/yokuaru05/05.htm
売上台帳にかかる不備
売上台帳にかかる不備にかかる不備としては以下のようなものが言及されています。
①売上台帳の売上と、対象月の売上が一致しない
②売上台帳の月と、対象月が一致しない
③売上台帳ではなく、勤務日報、通帳の入金記録、請求書等を添付している
④今年の対象月の台帳ではなく、昨年の売上台帳を添付している
⑤添付された売上台帳の月が対象期間外(今年ではない、申請日よりも未来の月など)
このうち③について、請求書や通帳を添付してしまう方が多い背景には、そもそも売上台帳をどのようなフォーマットで作成すればよいかわからない方が多いことも考えられます。中小企業庁のホームページではフォーマットの指定はなく、経理ソフト等から抽出したデータ、エクセルデータ、手書きの売上帳などでも構わない旨書かれています。ただこれでは逆にどうすればよいか見当もつかず途方に暮れてしまうとの声も聞かれます。
そこで今回はダウンロード用の売上台帳のフォーマットを当方でご用意しました!
Excelファイルですが、申請に際してはPDF・JPG・PNG形式にする必要がありますのでその点ご留意ください。また売上台帳は売上がない月についても提出する必要があります。その場合の記載方法も下記のExcelファイルに記載例としてシートをつけておりますのでご参照ください。
売上台帳(持続化給付金対応)【Excelファイル】
※こちらのフォーマットに記入したことにより必ず入金されることを保証するものではないのでご了承ください。
※本フォーマットを利用することによる責任は利用者に帰属するものといたします。公認会計士税理士甲田拓也事務所および株式会社クラウドソリューションは本フォーマットに対してのサポートは実施いたしません。また本フォーマットを利用したことによって生じる責任は一切負いかねますので予めご承知おきください。
まとめ
今回は持続化給付金の申請に際してよくある不備について、中小企業庁のホームページに記載の内容に沿って、当方に寄せられている声も踏まえながら解説させていただきました。どうかこのブログをご参照いただき、不備のない形でスムーズに申請していただければと思います。今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
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