あやうく一生懸命生きるところだった

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あやうく一生懸命生きるところだった

こんにちは。甲田事務所/公認会計士の成田です。

いまこのブログを書いているのが2月ということで、ちょうど受験シーズン真っ只中でしょうか。直近では私大の入学定員厳格化や新試験への移行の影響もあり大学受験が厳しさを増していると聞きます。さらには新型コロナウイルスの脅威もあり受験生の皆さんは大変だと思いますが、なんとか乗り切っていただきたいと思います。

韓国でベストセラーとなったイラストレータ―で作家であるハ・ワン氏の自身のエッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』が日本でも話題になっているので読んでみました。

ひたすら努力あるのみ…?

韓国の受験戦争の厳しさ

韓国といえば日本以上に受験戦争が熾烈を極め、受験会場に遅れそうになった受験生を警官が白バイで送ってあげたりしている光景を報道等で目にした方も多いでしょう。

著者は美大を目ざす受験生だったそうです。韓国の受験戦争の熾烈さは美大受験生の間でも同様で、「ホンデ(弘益大学校=韓国トップの難関美大)にあらずんば美大にあらず」という雰囲気すらあった中で、著者も努力に努力を重ねて受験に挑んだそうです。しかし、二浪しても合格できず。。

四度目の正直

現役、一浪、二浪と3回受けても合格できず、仕方なく滑り止めの美大に入学した著者ですが、やはり結果に納得できず、結局その滑り止めで入学した美大を中退して再度ホンデの入試に挑みます。

そして、4度目の正直で合格!

努力は必ず報われる…?

諦めずに努力を続ければ必ず報われる…この本はそんなサクセスストーリーではありません。

「ホンデにあらずんば美大にあらず」そんな風潮に固執し、視野狭窄になってしまうことの恐ろしさをこの著者は指摘しています。ホンデに入ったからと言って就職も余裕だなどということはなく、食い扶持確保に苦労する卒業生も少なくないのだそうです。

目標に固執するあまり視野が狭くなり、目標を達成できないのなら生きている意味がない…そんな考えに陥って自ら命を絶ってしまう人もいます…悲劇としかいいようがありません。

道は一つしか存在しないわけではなく、また唯一進むべき道だと思ってきた道が、歩いてみると実は思い描いたものではなかったということも実に多い。そんなこともあって著者は「絶対あきらめるな」という言葉が嫌いで、諦めてもかまわないと説いています。

実際努力はすべきなのか?

目標を達成しようと思うのならば努力が必須なのは言うまでもありません。ただし目標に固執してはいけないという意味では、私もこの著者に共感しています。

会計士試験に合格しさえすれば、バラ色の人生が開ける…そう思いながら辛い受験生活を乗り切り、晴れて会計士になった人は(私も含め)大勢います。しかし弊所代表もyoutubeチャンネル(甲田拓也の「極論」チャンネル)の中で申しておりますが、資格は確かに一定の保障にはなるものの、それだけで人生がバラ色になるなどというのは幻想でしかありません。

一方で資格などなくても成功されている方は大勢いらっしゃいます。例えばかつての都知事である石原慎太郎氏も一橋大学在学中に会計士試験を受験されたそうですが、2回の受験を経て断念しその後作家に転身し、ひいては都知事にまでなりました。

成功者の中には一直線で目標を達成した方もいらっしゃるとは思います。しかしそれ以上に一つの物事に固執することなく、向かないと思ったら早々に見切りをつけ、違った方向に努力のベクトルを向けた結果成功を手にした方の方が多いように思います。

不得手な分野は人に任せるのも手

なんでもソツなくこなしてしまう方も中にはいらっしゃるのかもしれませんが、そのような方は本当にごく一握りで、一般的には得手不得手というものが存在するでしょう。不得手な分野をできるようにするというのは日々仕事に追われる社会人の方にとっては非効率な面が大きいです。むしろ同じ時間を得意な分野に投入したほうが人生を成功に導きやすいといえます。

会計帳簿や税金のことなど考えたくもない…そんな方も大歓迎です。ぜひ私たちにご相談ください!

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公認会計士・税理士 甲田拓也事務所

まとめ

今回の話を、弊所代表にならって極論でまとめてみたいと思います!

極論:「努力は必要、しかし固執は禁物」

 

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