ネットショップを開業する方法とは?流れや資金、おすすめサービスも

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ネットショップを開業する方法とは?流れや資金、おすすめサービスも

ネットショップは実店舗より開業に必要な費用が低く、世界中の人を見込み客にできるメリットがあります。自分で一からショップを構築する方法もありますが、パッケージソフトやモールなら初心者にもおすすめです。開業の流れや成功のポイントを解説します。

※記事は2021年10月現在の情報になります。

甲田拓也
サイト管理者の紹介
甲田拓也 (公認会計士税理士甲田拓也事務所 代表)
早稲田大学卒業後、PwCグローバルファームや個人会計事務所を経て現事務所を設立。節税、資金繰り、IPO・マーケ支援を行うプロ会計士として活動。YouTubeでも情報発信中!

ネットショップと実店舗の違いは?

ネットショップと実店舗の違いは?

自分で店を構えて商品を販売することに憧れを持つ人は多いのではないでしょうか。インターネットが普及した現在では、ネットショップの登場により、個人が店舗を持つハードルはぐっと低くなりました。

ネットショップと実店舗にはどのような違いがあるのか見てみましょう。

それぞれの特徴と違い

実店舗を構える場合、まず土地と建物が必要です。さらに、店舗に商品を陳列し、消費者を直接店舗に呼び込んで購入してもらう必要があります。実際に店に足を運んでもらうためには、チラシやメディア露出など、積極的な宣伝が必要でしょう。

さらに、店舗には接客を行う従業員が必要です。店舗は24時間営業し続けるわけにはいかないため、営業時間を設定する必要もあります。

ネットショップの場合はインターネット上に店舗を構えるため、実店舗はありません。

商品を陳列する代わりに商品販売ページを用意し、接客できない代わりに商品の説明文を掲載します。商品は購入者に郵送するため、人と対面することはありません。

ネット上での販売の場合、消費者が商品を見たいときにいつでもアクセスできるため、時間の制限がないのも特徴です。宣伝方法もSNSなどネット上のツールを使ったものが一般的でしょう。

ネットショップのメリット

ネットショップのメリットとしてまず挙げられるのが、初期投資を安く抑えられることです。ネットショップは実店舗がないため、建物や土地を確保するための費用は必要ありません。

また商品陳列がないため、商品を保管する倉庫も小規模で済む場合がほとんどです。さらにネットショップの場合は接客する必要がないため、人件費もかかりません。注文は24時間365日受け付けられるため、実店舗と比べて機会損失も少ないでしょう。

ネットショップはインターネットを通して世界中からアクセスできるため、顧客候補が数えきれないほどいるという点もメリットです。

ネットショップのサービスの選び方

ネットショップのサービスの選び方

ネットショップを出店するためのサービスは多々リリースされていますが、中には料金設定の差や機能面の違いが見られます。自分に合ったものを見つけるため、どのような点に注目すればいいのかを知っておきましょう。

無料サービス・有料サービスを比較

ネットショップ作成サービスには、無料で利用できるものと有料のものがあります。大抵の場合、ネットショップの立ち上げだけであれば無料サービスでも十分な場合が多いでしょう。ただし、商品出品時や決済時に手数料が高くなる傾向があります。

有料サービスの場合、無料サービスよりも大きなサーバー容量を利用できます。高画質な写真を掲載したり、商品ページのレイアウトを自由に変更したり、一度に出品できる商品数が多くなったりというメリットがあるでしょう。

また、有料サービスは商品の出品時や決済時の手数料が、安かったり無料だったりというケースも見られます。

無料サービスは低コストな反面、自由度が低く、有料サービスはコストがかかる分、ネットショップを本格的に強化し拡大できるといえるのです。

運用のしやすさや機能

ネットショップ開設サービスを選ぶ際には、運用のしやすさや備えている機能もチェックすることをおすすめします。ページのバリエーションや拡張性、分析機能などに注目しましょう。

商品ページのテンプレートを豊富に用意しているネットショップサービスは便利です。商品の種類やシーズンイベント、セールなど、販売シーンに合わせてテンプレートを活用すれば、消費者への効果的なアピールができます。

サービスの中には、消費者がどれだけ商品ページにアクセスしてきたかを分析する機能を搭載しているものもあります。ネットショップを安定的に運用していくためには欠かせない機能といえるでしょう。

ネットショップのサービスの種類

ネットショップのサービスの種類

ネットショップといっても、その内容はさまざまです。大規模なネットショップサービスの中の1店舗として出店する方法もあれば、独自で店舗を出店するものもあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

ネットショップのサービスの種類について確認しておきましょう。

ASP

ASPは『アプリケーション・サービス・プロバイダ』の略称です。WEB上でアプリケーションソフトを提供しており、その中にネットショップ用のASPも存在します。

ネットショップ用のASPには、受注管理システムやショッピングカートなど、ネットショップ運営のために必要なフォーマットがすでに構築されています。自由度は低いものの、比較的簡単に店舗を立ち上げられるでしょう。

ASPを使ってネットショップを運営する場合は、複数店舗で集まらずに自分の店舗だけで独立して運営していく形です。

パッケージソフト

パッケージソフトとは、ネットショップを立ち上げるために必要な機能をパッケージとしてそろえたソフトを指します。

こちらも自分で独立して店舗を立ち上げるタイプですが、パッケージソフトを制作・販売している企業による手厚いユーザーサポートがある点が特徴的です。初めてネットショップを立ち上げる人も安心して利用できるでしょう。

パッケージソフトは家電量販店や通販等で手軽に購入できます。

モール

多数の店舗が集まっている既存の大型プラットフォームの中に、1店舗として出店するタイプです。自分でインフラを構築する必要はなく、プラットフォーム内に店舗の立ち上げから運営までの基本的な流れが整っています。

知名度の高いモールとして挙げられるのは、Amazonや楽天市場、ヤフーショッピングなどです。

店舗ごとの知名度は低くても、プラットフォームのブランド力や巨大広告による広報で、圧倒的な集客を誇る点が大きなメリットといえるでしょう。ネットショッピング初心者にとって参入しやすい形態です。

ただし、プラットフォームにテナント料ともいえる手数料を支払い続けなければならない点や、店舗ごとの個性が出しづらい点は理解しておきましょう。

自社サイト

自社サイトでネットショップを制作する方法もあります。これは、個人で専用のシステムを構築する方法です。システムを立ち上げることはもちろん、保守や更新などシステムメンテナンスにも費用がかかります。

高コストである分、サイトのデザインや施策をすべて自分の好きなように決められ、独自色を出せる点がメリットです。ほかの店舗と比較されることもないため、ブランディング上でも有効でしょう。

おすすめのネットショップのサービス

おすすめのネットショップのサービス

 

ネットショップを初めて立ち上げるのであれば、すでに多くのショップオーナーが利用しているネットショップサービスを利用するのが安心です。

さまざま存在するネットショップサービスの中でも、基本的な機能を備えており初心者にも使いやすい、おすすめのサービスを紹介します。

BASE

BASEは、ネットショップの開設実績が現在150万を突破しているネットショップサービスです。テレビCMも積極的に打ち出しており、高い知名度を誇ります。

ネットショップの開設は無料で、衣料品や食品、雑貨など、出品できる商品は幅広く、さまざまなジャンルの店舗が出店しています。

多様なページテンプレートが用意されており、商品や店舗のテーマに合わせて選ぶだけで簡単にカスタムできる点が特徴です。

商品の管理・決済・発送・売上管理まで、ネットショップに必要な機能がそろっており、出店ハードルが低く、初心者でも十分に使いこなせるでしょう。

機能面でのサポートはもちろん、ショップのブランディングをサポートするサービスがオンライン・オフラインともに用意されている点も魅力です。

BASE (ベイス) | ネットショップを無料で簡単に作成

 

カラーミーショップ

カラーミーショップも、無料で開業できるネットショップです。ネットショップ初心者の場合は、初期費用も月額費用も一切かからないフリープランを利用するとよいでしょう。売上の見込みが立たない開業初期でも安心です。

豊富なデザインテンプレートを用意しているため、専門知識がなくても個性を反映した店舗を作りやすいサービスといえます。運営ノウハウや機能説明をまとめた解説動画やメールサポートも、初心者にとって安心要素です。

iOS・Androidで公式アプリが出ているため、スマホでも手軽に運営できます。

カラーミーショップ | 無料で本格的なネットショップ作成サービス

 

STORES

積極的にCMを打ち出して知名度を高めているのがSTORESです。無料で開業できるうえ、無料で使えるショップデザインが充実しており、初心者でも簡単にネットショップを始められます。

機能面が充実しており、PCでもスマホでも利用可能なほか、インスタグラムとの連携機能も搭載しているため、SNSでの宣伝を考えている人にとっては便利でしょう。

商品の予約販売や販売サイクルを作れる定期販売などの機能もあり、受注販売や賞味・消費期限のある商品の販売に適しています。

ショップを訪れた人の数や滞在していた時間を分析するアクセス解析もあるため、定期的に運営内容の見直しもできるでしょう。

STORES | 自分でつくれる、本格的なネットショップ

 

ネットショップを開業する方法

ネットショップを開業する方法

 

いざネットショップを開業しようと思っても、今までまったくやったことがない場合は、どのような手順で準備していけばいいのか分からないのではないでしょうか。

ネットショップを開業するまでの流れと、具体的に何を準備する必要があるのか解説します。

開業前に準備すること

ネットショップを開業する場合、まずはネット環境を整えることが必要です。環境が整っていない場合は、インターネットプロバイダと契約します。さらにPCやスマホ等、サイト運営に必要なツールを準備しましょう。

自分でサイトを作る場合は、サーバーとドメインの取得が必要ですが、ネットショップのサービスやモールに出店する場合は不要です。

さらに納品書の印刷やFAXのやり取り等で利用するプリンターやインクなどの消耗品、商品画像を撮影するためのカメラや撮影用の小道具なども準備します。

ただし、最初からすべてを準備しなくても事足りるケースもあるため、状況に応じてそろえていきましょう。準備が整ったら、自分がどこにネットショップを構えるか決めて、サイト構成やデザインを考えていきます。

販売する商品を決める

一通りの準備が整ったら、販売する商品を決定しましょう。

すでに実店舗を運営しており、ネットショップに進出するというケースであれば悩む必要はありません。しかし一から商品を決める人は、商品次第で販売方法や個数、利益の見込みが決まるため、慎重に決めましょう。

もし仕入れたものを販売するというビジネスモデルであれば、売れる見込みのある人気商品をいかに安く仕入れるか、仕入れ先をどのように確保するかがカギです。

雑貨や食品など、自分で作ったものを販売する場合は、材料費をどこまで抑えられるか、適正な値付けができるかがポイントになります。

商品の選択が、その後のネットショップ運営を大きく左右します。扱う商品によっては販売許可が必要になる場合もあるため注意しましょう。

コンセプトやショップ名を決定

販売商品が決まったら、店舗のコンセプトを決めます。誰をメインターゲットにするのか、自分の商品はどんな価値を提供するのかをきちんと整理しましょう。

インターネット上には無数のネットショップがあり、似たような商品が溢れかえっています。そんな環境で、自分の店舗の商品が選ばれるためには何が必要なのか、購入してくれる顧客が自分の店舗を利用する理由は何か考えましょう。

例えば食品であれば、オーガニックを前面に出して小さな子どもを持つ母親をターゲットにしたり、インスタ映えする華やかな商品で若者をターゲットにしたりと、さまざまな戦略が考えられます。

コンセプトが決まれば、それに合ったショップ名を決定します。コンセプトや商品を連想させるようなショップ名なら、消費者からも認識されやすいでしょう。

販売商品の仕入れや製作

取り扱う商品とコンセプト、店舗名が決まれば、いよいよ販売商品の準備に入ります。商品を仕入れる場合は、卸会社から仕入れたり、展示会で出会ったメーカーから直接購入したりするのが一般的です。

オリジナル商品を製作して販売する場合は、材料を仕入れて製作し、ネットショップに並べられるだけの十分な数をそろえましょう。できるだけ安く材料を仕入れて利益率を高めることが大切です。

ハンドメイドなど個人で製作する場合は問題ありませんが、もし工場やメーカーを手配して大規模に製作する場合は、依頼先を決めて交渉する必要があります。量産体制が整えられたら、最初の開店に必要な商品数を製作しましょう。

ネットショップを開業する

ネットショップと販売する商品を準備できたら、いよいよ開業です。実際の販売を前に、商品の決済方法や配送方法を決定しておきましょう。

クレジットカード払いや電子マネー決済、銀行・コンビニ振込、代引きなど決済方法はさまざまですが、ネットショップサービスやモールによっては決済方法が指定されているため要注意です。

また、ネットショップを開業したら、できるだけ多くの人に認識してもらう必要があります。SNSやブログのアカウントがある場合は、ネットショップを開業したタイミングでお知らせしましょう。

ネットショップを成功させるには?

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多くのネットショップが乱立している昨今は、競争が激しくなっています。そんな中でネットショップを成功させるためには、どれくらい集客できるか、どのような客を掴めるかが重要です。

ネットショップを成功させるためのポイントを解説します。

集客方法を工夫する

ネットショップを成功させるためのカギは集客方法です。集客にはさまざまな方法がありますが、まずはSNSを活用しましょう。インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどでネットショップを広報し、可能であればリンクも貼って誘導します。

SNSでネットショップや商品が話題になれば口コミが広がり、多くの集客も見込めるでしょう。

ネットショップサービスやモール内に出店しておらず、独立したネットショップを運営しているのであれば、カスタムの自由度の高さを生かして検索エンジン対策を行うのもおすすめです。

SEOをしっかり行えば、検索されたときに商品ページが上位に表示され、流入する人数も増えていくでしょう。

リピーターを獲得する

ネットショップで安定的な売上を作るためには、リピーターの獲得を狙うことがポイントです。リピーターは客単価が高くなる傾向もあり、収益率の向上にもつながります。

一度ショップを利用した人にはメールマガジンを配信したり、SNSでつながったりと、関係性をキープすることを目指しましょう。

次回の商品購入に使えるクーポンの配信や、購入者へのお礼メッセージも効果的です。購入してくれた人を特別に大切にすることで、ショップに好印象を持ってもらいましょう。

ネットショップを開業する際のポイント

ネットショップを開業する際のポイント

ネットショップを開業するなら、個人事業主として活動することになります。あらかじめ申請しなければならない項目や、開業時に活用できる助成金・補助金制度を知っておくことで、開業を有利に進めましょう。

開業届の提出は必要?

個人で事業を行う場合は、開業届を提出するのが原則です。ネットショップを運営する場合、得られる収益は事業所得として扱われます。事業所得とは、同じビジネスを繰り返し、継続して収入を出し続けている場合に当てはまります。

ネットショップでコンスタントに利益が出るなら、開業届を出しましょう。開業届を出さなくても罰則はありませんが、出しておくことで確定申告の際に節税効果の高い青色申告ができるのは大きなメリットです。

資金調達に活用したい助成金・補助金

ネットショップの立ち上げにあたりまとまった資金が必要であれば、助成金や補助金を利用することを検討しましょう。助成金や補助金は、国や地方公共団体のほか、民間でも利用できるものがあります。

例えば、中小企業や小規模事業がITツールを導入する場合に活用できる『IT導入補助金』は、最低30万円、最大450万円の補助金です。商工会議所が最大50万円の補助金を出す『小規模事業者持続化補助金』もあります。

自分が助成金や補助金の対象となるか、確認しておきましょう。

まとめ

ネットショップは実店舗よりも手軽に立ち上げられ、運営コストも低く済む点がメリットです。

さまざまなネットショップ作成サービスがありますが、独立して店舗運営するか、ほかのショップと一緒に出店するモール型にするか、自分の目指す店舗によって決めましょう。

初心者であれば、ネットショップサービスを利用して店舗を立ち上げる方が難易度を抑えられます。具体的な開業の流れとショップ成功のコツを押さえ、多くの顧客に支持されるネットショップを作りましょう。

 

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